2025/04/09 22:55
珈琲ミル物語【ザッセンハウス154SM 編】
他のメーカーとは明らかに挽き味が違うのがザッセンハウスの珈琲ミル。本来、その真価が発揮されるのは1950年代~1960年代に製造された、いわゆるオールドザッセンと呼ばれるミルだそうです。
現代のミルも素晴らしい進化の波を感じますが、当時もミルの戦国時代と評価する方がいるほどで、素材の特殊鋼しかりドイツの職人のひとりひとりが高度な作り込みをし完成させたミルは、現ザッセンハウスとも全く出来が違うと言われているそうです。
1867年創業のザッセンハウス、苦難の時代を乗り越えた100年以上の老舗会社ですが2006年に倒産。
KUCHENPROFI社が買収して別資本としてブランドは復活しています。この日本では、メリタジャパンがその代理店として現行品の販売に寄与しています。
僕は、二つほどザッセンハウスのミルを所有していますが、いずれもオールドザッセンと呼ばれるものではなく近年の復刻版にあたるものです。
そのうちの一つ、154SMという型番のミルの見た目がだいぶくすんできたので、オーバーホールしました。(2024年夏のこと…)
分解組み立てはさほど難しいものではありません。パーツごとに清掃しサビを落とし研磨したり再塗装したりと…
一番手を焼いたのは、コニカル刃の再研磨。研磨と言ってもタッチアップ程度ですが、結構時間がかかりました。
組み上げ後に早速珈琲豆を挽いてみることに…
「ニュル、サクッ、ガリッ!」
オールドザッセンには程遠いと思いますが、最初の頃の挽き味が再現出来ていると思います。
3件のコメント
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投稿を表示興味深いです。
オールドザッセン 手にしたいですがなかなか‥‥。
趣味でコールマンのランタンを少し集めたりしてるのですが 同様に古い物の作り方に感心する事があります。
その時代なりの技術や素材の違いはありますが 古い物が未熟で新しい物が優ってるとは限らず 最近の物ほどコスト重視で簡素化されていて 古い物の方が限られた素材の中で性能を出すために知恵と技術が注ぎ込まれている印象です。
ザッセンのメンテナンスも楽しそうですね
^_^
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投稿を表示こんにちは。
手触りが伝わってくる良いストーリーでした。
ミュートしたユーザーの投稿です。
投稿を表示以前の「珈琲ミル物語」の続きですね!
分解組み立て難しそうですが、再現できるのがすごいです♪