ご質問ありがとうございます。
ご記載の通りで、ペーパードリップの場合抽出液には油脂分(≒コーヒーオイル)はほとんど含まれず、金属フィルターでろ過するフレンチプレスの場合に油脂が混ざってきます。
少し古い文献ですが"Lipid content and composition of coffee brews prepared by different methods" Food chem toxicol(1993)にて
エスプレッソ、金属フィルター、ペーパーフィルターなどの抽出液での脂質量を比較しています。
こちらによると、ペーパーフィルターの抽出液では7㎎/150mlの油脂分が含まれていたのに対し、金属フィルターのろ過では50㎎/150ml含まれていたとのことです。
また抽出後のペーパー、コーヒーかす、コーヒー抽出液の油脂分量はほとんどすべてがコーヒーかすに残っていたとのことなので、油脂分は”ペーパーに吸着する”のではなく、”ペーパーを通過せずに、コーヒー残渣の側に残る”というのが正しいようですね。