ご質問ありがとうございます
保存方法についての考え方ですが、以下のようになります
目的:鮮度を保つこと
手段:鮮度を落とす要因から遠ざけること
なので、鮮度を落とす要因を理解し、適切な手段を取ることがポイントです
鮮度を落とす要因>
食品の場合代表的なものとして、以下があげられます
①空気中の水分との化学反応
②空気中の酸素との化学反応
③光に晒されることで起こる化学反応
④揮発性の香り成分の放出
⑤微生物(菌など)の影響
⑥食品事態に内在する酵素の影響
このうち、焙煎したコーヒーの場合は一度高温で熱され水分含量も低いので⑤、⑥の影響はあまり気にしなくても大丈夫です。
なので、①〜④のような要因からコーヒー豆を遠ざけることが最適な保存方法と言えます。
従って保存容器として適しているのは金属のように水分や酸素のバリア能力の高いもの、かつ光を通さないものが理想的です。蓋と本体を密に封じれる構造のもの(ネジ口、パッキン式など)がより良いです。
お使いのガラス容器も、外気からの密閉性は問題ございませんが、透過した光の影響を受けやすいので、その点は金属などにはバリア能力が劣るかもしれません。
見映えはいいし、使っていてテンションも上がるので、見える所に置いておきたくなりますが、暗所など光から遠ざけて保管しておくのがおすすめではあります。(とはいえままの状態で2週間ほどで消費してしまうのであればそんなに気にされなくても大丈夫です)
また、もともと包装に使われていたパックなども基本的には保護性の高いフィルムを使っていますので、酸素や水分、光からコーヒーを守ってくれます。
外気と触れないように開け口をしっかりと塞いでお使いいただくのも良いと思います。
豆と粉の違い>
豆と粉の状態では、粉の方がより細かく、全体の表面積が増大していることに注意が必要です。
この状態では豆よりも外気との接触が増えるため上記①〜④の影響をより強く受けることとなります。
従ってよりシビアに管理する(保存容器のバリア性を高く保つ、保存時間を短くする)必要が生じます。
温度の影響>
温度は高い方が化学反応が進みやすくなります。従って上記の①〜④の影響が強くなり、温度が高くなるほど、より鮮度劣化が速く進むことになります。
冷蔵庫、冷凍庫での保存がお勧めされるのはそのためです。
冷蔵、冷凍のいずれでも構いませんが、保存効果としてより大きいのは温度が低い冷凍庫での保存になるので、比較的長い期間の保存であればそちらがおすすめです。
冷凍庫保管時の注意>
なるべく密閉された容器や袋に移して保管下さい。
庫内の匂い移りや豆に霜がつくことがあります
また、冷凍庫から出して豆を使う際もすぐに開封せず、数時間置いて常温に戻してから開封するのがよいです。冷えたコーヒー豆の周りに空気中の水分が結露して水による劣化が起こらかもしれないためです。
なので毎日飲むコーヒーをいちいち冷凍庫で保管するのは、よっぽどこだわりたい場合でない限り、おすすめはしません。
まとめ買いしたけどすぐには飲めない時などがいいかと思います。
その他>
保存容器に移し替えて使う場合、豆を入れ替えながらずっと使っていると、容器内にコーヒーのオイルが付着して、それが酸化して嫌なにおいになったりしますので、定期的に洗剤で洗うようにするとベターです。
また洗浄後は水気がしっかり乾いてから使うようにしましょう。
私的におすすめ>
個人的におすすめなのは、1〜2週間で飲み切れる分だけコーヒーを買い、キャニスター缶に移して保存
もしくは袋入りの粉製品だったら、開け口をしっかりと止めて保存
場所は飲みやすいようにお茶棚に置いておきます。
もしもしばらく飲めなかったら、そのように保存したものを冷凍庫に入れておきます(この時、冷凍庫にしまったことを忘れないように、メモ書きを扉に貼っておくとよいです笑)
ちなみに普段はこんなの使ってます↓
地元のコーヒー屋さんのです