アールマッカコーヒーに秘められた、古代イエメン、シバの女王の伝説。
歴史の中には、確かにその名を刻みながら、実像だけは霧の向こうに消えてしまった存在がいます。遠い昔、南の豊かな王国に、シバの女王と呼ばれるひとりの女性がいました。
彼女は黄金よりも美しく、香料よりも深い気品をまといながら、その胸の奥には満たされない静かな孤独を抱えていました。
ある日、はるか北の地に、あらゆる問いに答える知恵の王がいるという噂が聞きます。
その名は、ソロモン国王。
旧約聖書では古代イスラエルの第3代の王とされ、父ダビデのあとを継いで王位についた人物です。
聖書伝承では、王位継承争いを乗り越えて権力を固めた王として描かれています。
女王はその名に、ただ好奇心だけではない、運命のような何かを感じたのかもしれません。
やがて彼女は、香料と黄金、宝石を携え、長い旅の果てにソロモン王のもとへ向かいます。
二人が初めて向かい合ったとき、女王は問いを投げかけ、王はどの問いかけにも正確に答えました。
その知恵は鋭さではなく、夜明けの光のような確かさを持っていました。
そしていつしか女王は、自分が王を試しているつもりでいて、ほんとうは自分の心のほうが見透かされていたことに気づきます。
しかし、この物語が美しいのは、すべてが明かされず、聖書の中ではわずかな記述しか与えられていないにもかかわらず、その名は時を超えて、人々の想像をかき立て続けました。
二人が何を想い、どんな言葉を交わしたのかを、歴史は一切残していませんでした。
ただ、語られなかったものだけが、香りのような余韻となって今もなお人々を惹きつけています。
女王はやがて、自らの王国へ帰っていきます。
その先に広がっていたのは、古代イエメンへと連なるサバ王国の壮麗な世界でした。
そこでは、主神アルマカの気配が静かに大地を包み、王国の栄華と祈りを支えていました。
そして時は流れ、王国も女王の真実も、砂の彼方へ消えていきます。
けれど人々の記憶は、完全には消えません。
それは名前を変え、香りを変えながら、現代へと受け継がれていきます。
イエメンの大地に根づくアールマッカコーヒーも、そんな記憶のひとつなのかもしれません。
その深く甘い香りにふれるたび、遠い砂漠の王国の面影がそっとよみがえる。
そこには、ソロモン王のもとを訪れた女王の足音も、サバ王国の夕暮れも、アルマカの神に祈りを捧げた古代の夜も、静かに溶けているように思えます。
だからこそ、このイエメン産アールマッカは、本物のモカコーヒーとして、世界中に愛される一杯なのです。
それは、遠い王国の夢のつづきであり、シバの女王が残した、砂の中に埋もれた語られなかった想いの余韻なのかもしれません。
焙煎指数 1.19
後述として、「イエメンでコーヒー文化が広がった15世紀頃、日本では室町時代から戦国時代へ移り変わる頃でした。つまり1400年代にはすでにコーヒー文化が広がっていたとされます。」
すごい文化と文明が広がっていたのですね♪


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投稿を表示最近近所でイエメンモカを見かけないのでうらやましいです😖
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投稿を表示コーヒールンバを口ずさみながら拝読しました♫モカマタリ~♪😊
あのモカ港も頻繁に砂嵐や熱砂の被害にあったとか。港湾に流れ込んだ土砂の堆積で港の機能をなくし【砂に埋もれた港】と表現されてる事とリンクしているような感覚で読ませていただきました。
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投稿を表示コーヒー豆そんな昔からあるですね…コーヒー限らず 昔から 日本 中国みたいに茶葉を煎じて飲む文化と同じです😅