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コーヒーギャラリー

マデリー
2025/01/07 19:44

焙煎中にクラシックブレンドいただきます(⁠^⁠^⁠)

焙煎した豆は、

インドネシア🇮🇩マンデリン TRUE BLUE。

 

スマトラ島北部のトバ湖南部リントン地区。

標高1100m〜1450m。

インドネシアでは、

※1.スマトラ式(GillingBasah(ギリン·バサ))特殊精製を行うことで、独特な外観とカップ品質が有名ですが、特にリントン地区では組合が少なく流通市場が複雑です。順を追って説明しますと、零細農家の手によって収穫された完熟豆は各農家にてドライ・ファーメンテーション(乾燥発酵)が行われ、

※2.ミューシレージが除去された※3.パーチメントを一次乾燥します。

この状態のパーチメントを※4.GABAH(ガバ)水分値約30~40%の状態を指します。

農家はこのGABAHを各地域で週に一度開かれる市場に持ち込み、コレクターと呼ばれる集買業者が買い取ります。この際、水分値の非常に高いパーチメントの状態で取引されるため、品質の優劣を外観から判断するのが難しく、長年の各農家それぞれの品質の認識、信用度、関係性が非常に重要となります。これが外部からの買付けが困難な最大要因です。

 

最終的に、※5.ASALANと呼ばれる生豆水分値13~15%を比重、スクリーン(豆の均一性)、ハンドソート(欠点豆や異物を手作業で除去)などの選別まで行います。また、各ロット毎に分けて作業を行い、ASALANの状態を自ら確認できるため、各農家の品質を理解でき、今後のGABAHの買付け時に非常に有利で納得できる最終的な裏づけ判断となり、初めて市場へ流通されるのです。

 

※1 Giling Basah(ギリン・バサ)とは、インドネシアのスマトラ島で用いられる独特のコーヒー精製方法です。

・乾燥工程: 乾燥を2回に分け、湿った状態で脱穀します。これにより、豆は粘液質を残したままの状態で処理されます。

・風味: スパイシーでアーシーな香りが特徴で、重厚なボディと低酸味を持つコーヒーが生まれます。

・外観: 生豆は深緑色で、他の精製方法に比べて独特な見た目をしています。

この精製方法は、スマトラ特有の気候条件に適しており、独自の風味を引き出すために重要な役割を果たしています。

 

※2 ミューシレージとは、コーヒーの実に含まれる粘質(ぬめり)の部分で、種の周囲に存在します。この成分は、コーヒーの精製方法において重要な役割を果たし、風味に影響を与えます。ミューシレージは、ウォッシュドプロセスでは取り除かれ、ナチュラルプロセスでは残されるため、各精製方法によって味わいが異なります。特に、ハニープロセスではミューシレージを残すことで甘みや複雑な風味が引き出されます

 

※3 パーチメントとは、コーヒーの果実の内果皮を指し、コーヒー豆を包んでいます。果肉を取り除くと、パーチメントに包まれた状態の豆が現れます。これはお米で言う「玄米」に相当し、パーチメントがついたまま乾燥させることで、豆は傷みにくく保存性が高まります。一般的には精製段階で機械によって取り除かれますが、パーチメント付きの豆は「パーチメントコーヒー」として輸出されることもあります。

 

※4 GABAH(ガバ)とは、インドネシア・スマトラ島でのコーヒー精製過程における状態を指します。

・状態: コーヒー豆が果肉を除去された後の湿ったパーチメントで、水分値は約30~40%。

・取引方法: 農家はGABAHを地域の市場に持ち込み、コレクターと呼ばれる業者が買い取ります。

・品質管理: 高水分状態で取引されるため、外観から品質を判断するのが難しく、農家との信用関係が重要です。

・精製プロセス: GABAHはその後、脱穀と二次乾燥を経て、ASALANと呼ばれる生豆に加工されます

 

※5 ASALANとは、インドネシアのスマトラ島で使用されるコーヒーの精製工程の一部で、特にスマトラ式精製に関連しています。具体的には、果肉を除去した後の生豆が水分値12~15%まで乾燥された状態を指します。この状態では、豆は柔らかく、精製過程での品質管理が重要です。ASALANは、スマトラ特有の湿潤な環境に適応した精製方法であり、独特な風味特性を持つコーヒー豆を生み出します。

 

 

これだけの様々なプロセスを経て、リントンマンデリンは私たちのもとへ届けられます。

トゥルーブルーの名前の由来は、

 

「忠実、信頼」

 

インドネシアのリントン地区の美味しいマンデリンコーヒーを世界中の方に飲んでもらいたい。と考えだされた厳格な基準と、長い年月を経てできた信頼関係を元にマンデリンの最高級スーパーグレードとなったのです。

 

ハーブ感とフルーティーな香りが抜群で、一般的なマンデリンよりも明るく爽やかな風味が特徴的なコーヒーです。

 

推奨焙煎度はフルシティロースト(深煎り)でしたが、焙煎指数が1.24あったので、極深煎りといったところです(⁠^⁠^⁠)

クラシックブレンドはいつ飲んでもこの苦味とコクがたまらなく美味しい✨

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2 件の返信 (新着順)
ミック
2025/01/08 08:33

とても勉強になりました。
ありがとうございます


マデリー
2025/01/08 22:18

こんばんは(✨
ご無沙汰してます!

色々なルールのもとで様々なコーヒーが本当にたくさんありますね!まだまだ知らない世界がいっぱいです😁

ところでUCCさんの約20000円くらいするコーヒーがあるの知ってます?

サケモク
2025/01/07 20:26

沢山の情報をありがとうございます。

インドネシアの珈琲豆は中深煎り以上がお勧めと実感してます。
まだ多くのインドネシア産の豆を試いあたわけじゃありませんが、
マンデリン・バリ・ガヨマウンテンを浅煎り気味にしたところ
あまりおいしくなかった記憶があります。
流通規格の違いでしょうか?豆の粒度も他の産地より大きい気がしました。


マデリー
2025/01/08 22:05

インドネシアの生豆は、水分が比較的多いそうです。浅煎りだと水分が抜け切れずに煎りムラが起こりやすいと教わりました。なので、コーヒーの豆焼いても家焼くな、ぐらいしっかりと焼いて笑、しっかり豆を膨らませて水分も飛ばしてからこそが、これぞインドネシア!と云われる所以なのかも知れませんね(⁠^⁠^⁠)
アフリカの大地に負けない強さを誇るインドネシア産のおっしゃる、バリ神山やマンデリン、ガヨマウンテン、コピ・ルアクも基本的にはフルシティロースト仕上げが推奨とされてますので、やっぱり深くしっかりとコクが出るまで焼いてあげましょう!笑

ちなみに、プレミックス焙煎でインドネシア産のマンデリンをブレンドに使う時は、マンデリンだけあらかじめ別にシングルで焙煎してから他のプレミックスと掛け合わせた方が上記の理由でバランスが取れるものだと思っています。

ご参考まで。

サケモク
2025/01/08 22:15

ご教授いただき感謝です♪
理由の一端が見えてきて、焙煎時の心構えも確かなものに近付けた気がします。

マデリー
2025/01/08 22:24

いえいえ、とんでもございません。
私は素人焙煎で趣味でやってる者ですので荒さがあります笑
UCCさんのご縁により、共に焙煎している仲間ができて本当に嬉しいです(⁠◠⁠‿⁠・⁠)⁠—⁠☆
私の方からもまた時にご教示いただく事もあると思いますので、その際はどうぞよろしくお願いします!サンキュ‐(⁠人⁠ ⁠•͈⁠ᴗ⁠•͈⁠)